長島町脱炭素化推進協議会(第4回協議会 開催報告)
長島町脱炭素化推進協議会
第4回協議会(開催報告)
日時 :令和 6 年8月26日(月)13:30~15:00
場 所 :長島町開発総合センター3階大会議室
開催形式:対面
出席者:委員 17名(欠席6名) アドバイザー 1名 事務局 2名
【概要】
1.長島町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)素案の説明
・1について、提示資料「長島町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)素案」を事務局より説明。
2.主な意見等
・目標について2050年度再生可能エネルギー完全自給と2050年度温室効果ガス排出量実質ゼロを達成すると、長島町二酸化炭素実質ゼロ実現になるのかとの質疑に、温室効果ガス排出量実質ゼロを達成すると二酸化炭素実質ゼロ実現になります。2050年度の温室効果ガス排出量実質ゼロという目標は、実質排出量をゼロにするために吸収量も考慮してどのくらいの排出量削減が必要かという考え方に基づいて設定した目標値となります。温室効果ガス排出量実質ゼロのために実施する施策を記載してますが、施策の中には今後の技術開発を待って実施していく策や正式な調査後にその可否判断する策も含まれており、その効果をはかれないものも含まれてます。それらも積極的に取り入れてゼロにしていく考え方となっていると回答。
・計画の中に他の市町村にない長島町独自特有の取り組みはあるか?との質疑に、全くの独自ではありませんが、地域特性を生かした特有の取り組みとして、潮流発電や漁船の水素燃料化などへの取り組みを掲げています。また、他の施策についても長島町の実態に基づいての必要な対策になっています。例えば、長島町では自動車の燃料消費からの排出量の割合が非常に高いため、自動車利用の省エネルギー化で次世代自動車の導入やエコドライブを施策として取り入れ、太陽光発電の導入も営農型を進めたり、町の現状の電力消費量をカバーするための導入量を目標に置いています。再エネ電源の地域内での活用についても、早期から取り組んできた風力発電や大規模太陽光発電施設の卒FIT後に町で運用していくための検討も進めていくことを施策として取り入れていますと回答
・この計画は、足の長い、後世に繋げる非常に重い活動です。いつ、誰が、どのように町内に展開するのか?との質疑に、行政、町民及び事業者の各主体が協働して地球温暖化対策に取り組みます。庁内各部署の協力・連携により施策の推進を行います。脱炭素は、担当課だけで進めるものではなく、役場全体で取り組んでいくものであり、さらには住民、事業者を含む町全体で進めるものと考えますと回答。
・展開後の進捗・フォローは、誰がどのようにしていくのか?との質疑に、進捗管理についても庁内各部署との協力・連携により進めます。温室効果ガス排出量の単年度ごとのモニタリングを行い、施策の進捗を適切に管理することとしていますと回答。
・町民一人ひとりが何をすれば良いのか?との質疑に、まず身近でできることに取り組むことをお願いいたします。例えば、省エネやごみ分別、ポイ捨てをしないなど、ひとりひとりができることを、ゼロカーボンアクション30(環境省)などを参考にして取り組んでいただけるようお願いいたしますと回答。
・施策の取組で町民、事業者の役割を示しているが、具体的に取り組む場合の支援策はあるのか?例えば電気自動車を買う場合に国、都道府県の補助金が出る。これに市町村の補助金があればさらに購入を後押しすることが出来るとの質疑に、現時点で町独自の脱炭素に係る補助金はない。今後検討していくと回答。
・「普及啓発活動による脱炭素に向けた意識向上」これが最も大事で、地道にやっていくしかない。学校教育の一環として、「生きていくための教育」として環境教育をとりいれたらよいと思いますとの意見があり、環境教育は大切であり、取り組んでいくと回答。
・町全体が脱炭素に取り組む姿勢として、いたるところで「見える化」するべき。町民一人ひとりへの意識づけ、町外の人が来町したときに「取り組んでいるんだな」とわかるように看板等の設置をすべきとの意見に、財政とも協議し、看板の設置など検討すると回答。
3.今後のスケジュール
令和6年9月 パブリックコメント実施
令和6年10月 鹿児島県と協議
令和6年11月 長島町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)を策定